中国宜興紫砂壺(ぎこうしさこ)、宝瓶(ほうひん)や急須(きゅうす)とも呼ばれる茶壺です。
蓋と胴片面には梅の花木が彫刻され紅梅に色付け、他の片面には漢字が、右から①「雲?、忖?、波、濤」が、その左には②「石雪 刻」が、底には③銘「秋水」が彫刻されています。
①の漢字「波、濤」は迷うことなく読めますが、読みが?の漢字も。
迷いながら、右から雨、その左下の三を一字の「雲?」と、三の左の二字を一字の「忖(おもう)?」と、読みは「雲波忖濤」或は「雲忖波濤」、解釈は「重なる雲が波のようで濤(トウ=大なみ)をおもう」或は「雲に波濤(はとう=うねる大波)をおもう」と独断の解釈ですが、蓋や胴の紅梅との関連性は定かではありません。間違った解釈かも分かりませんが。
②の「石雪 刻」から該当する作家は、1944年江蘇省宜興生まれの「束旦生(シュー・ダンシェン)」、旧名が「石雪」、長年に渡り紫粘土産業に力を注ぎ、その伝統の継承と発展に尽力、陶器の創作・デザイン・製作、特に陶器の彫(陶)刻を得意とする、宜興紫砂壺の研究者級上級工藝家、美術工藝名人、国家上級工藝家(2005)などの肩書をもつ著名人であることが分かりました。
③の「秋水」は「秋のころの澄みわたる川の水、曇りなく研ぎ澄まされた刀・鏡」といった意味の中国語であり、製品名や底款とされることも。
出品の「紫砂壺」底の「秋水」の字体は、胴とは全く異なります。製品名「秋水」の「紫砂壺」の製作関係者が、上級や名人と呼ばれる「束旦生(石雪)」氏に陶刻を依頼されて誕生した作品ではないかと推測。果たして実際のところはどうでしょうか。
出品の「紫砂壺」の製作時期、使用状況などは不明ですが、多少の汚れはあるものの欠損はほとんど見つからず、水漏れもなく良好な状態です。
大きさ(㎜)や重さ、容量はおよそ次の通りです。
高さ66(蓋あり)、48(蓋なし)、口径51、胴径90、横幅(持ち手~注ぎ口)135、底径60、重さ87㌘、容量180㏄です。
宜興紫砂壺の著名な国家上級工藝家「束旦生」氏による紅梅の絵図や漢文が陶刻された美しい作品です。出来れば胴に陶刻された漢字の読みや意味を解明していただければと思います。
容量は180㏄とやや小振りですが、これからの季節に煎茶などを楽しまれるのに丁度よいのではないでしょうか。洗浄の上お使い下さい。
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